若手弁護士の情報法ブログ

某都市圏で開業している若手弁護士が日々の業務やニュースで感じたこと、業務において役に立つ書籍の紹介等を記していきます。情報法・パーソナルデータ関係の投稿が多いです。

最近読んだ本の簡単メモ

1440時間の使い方 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣 作者: ケビン・クルーズ 出版社/メーカー: パンローリング株式会社 発売日: 2017/08/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイムマネジメントに関する本です。単に著者のノウ…

情報法関係で参考になった論文

板倉陽一郎「プライバシーに関する契約についての考察」 (1)http://alis.or.jp/img/issn2432-9649_vol1_p028.pdf (2)http://alis.or.jp/img/issn2432-9649_vol2_p067.pdf プライバシーポリシーや利用規約の法的性質を掘り下げて分析。個人情報保護法上の…

【書籍紹介】「弁護士会照会ハンドブック」

佐藤三郎他「弁護士会照会ハンドブック」 弁護士会照会ハンドブック 作者: 佐藤三郎,加藤文人,京野垂日 出版社/メーカー: きんざい 発売日: 2018/07/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 弁護士業務をする上で、弁護士会照会(業界では23条照会…

工夫されたプライバシーポリシー・利用規約の実例

ヤフージャパン プライバシーポリシーとは別に、「プライバシーガイド」のページを設けて、ビジュアルを使って個人情報の取り扱いについて記載されています。ビジュアルを使って分かりやすく解説されています。 Yahoo! JAPANプライバシーガイドYahoo! JAPAN…

分かりやすい利用規約の例

本日の日経新聞の朝刊に、利用規約・プライバシーポリシーをユーザーに読まれやすくするための取り組みが特集されていました。 目指せ、読まれる利用規約 フェイスブック問題で注目 :日本経済新聞 慶應義塾大学SFCリーガルデザイン・ラボ、株式会社THE GUIL…

プライバシーポリシーを自動解析するツール:Polisis

詳細かつ正確なプライバシーポリシーとユーザーの理解しやすさは反比例します。企業側として、リスクを極力減らし漏れがないようにすればするほど、長大で難解な文書となり理解は困難です。 ラベル形式にする、詳細説明用と簡易説明用の2種類のポリシーを用…

【書籍紹介】「個人情報保護法の解説」:真打登場

園部逸夫・藤原靜雄編集、個人情報保護法制研究会著 「個人情報保護法の解説」(第二次改訂版) ぎょうせいオンライン / 個人情報保護法の解説 第二次改訂版 改正個人情報保護法に関する膨大な数の書籍が出ている中、満を持して立法担当者による逐条解説が出…

1月に読んだ主な書籍のまとめ

今日で1月も終わりです。今月に読んだ主な本を、備忘を兼ねて簡単にまとめておきます(法律書以外もあります)。 士業を極める技術 (すべての案件を高額報酬に変える「高難度業務」) 作者: 横須賀輝尚,菰田泰隆 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセ…

【書籍紹介】「会社の本気を後押しする過重労働防止の実務対応」

会社の"本気"を後押しする 過重労働防止の実務対応 作者: TOMA社会保険労務士法人 出版社/メーカー: 清文社 発売日: 2017/12/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る タイトル通り、過重労働を防止するためにどのような取り組みをすべきかを解説し…

2018年の要注目の情報法関係のトピック

今年も本ブログでは情報法関係の記事が多くなりそうです。 さて、今年、個人的に注目している情報法関係のトピックを3つ取り上げたいと思います。 1.GDPRの施行 これは言わずもがなですね。今年の5月にEUの一般データ保護規則(GDPR)が施行されます。世界的…

プライバシー侵害の評価に疑問がある判決(京都地判平成29年4月25日)

今年はGPS判決(最判平成29年3月15日)、グーグルへの検索結果削除請求の決定(最決平成29年1月31日)、ベネッセの個人情報流出の判決(最判平成29年10月23日)等、個人情報・プライバシーを巡る重要な判決・決定が相次いだ印象です。そ…

今年参考になった情報法関係の書籍の紹介

今年も残すところあとわずかになりました。 今年は情報法関係で色々と本を読みましたが、豊作の年で、私自身非常に勉強になりました。 備忘録も兼ねて、今年読んだ情報法関係の書籍でおすすめのものを紹介いたします。 1.水野祐「法のデザイン」 法のデザイ…

働き方改革関連法案を知るためのお勧めの雑誌

働き方改革関連法案は今年の臨時国会で審議される予定でしたが、例の冒頭解散により先送りされました。来年の通常国会で審議入りされることが予想されますが、野党の反発が強いこともあり成立は一筋縄ではいかないようです。とはいえ、従来の労働法制に大き…

プライバシーポリシーの戦略的な活用の仕方を考えてみる

プライバシーポリシーの作成は労多くして利益少ない? 中小企業を含め、多くの企業がプライバシーポリシー(「個人情報保護指針」「個人情報取扱指針」等の名称が使われることもあります)を作成し、主にホームページ上で公表していると思われます。 私もク…

【書籍紹介】AIがつなげる社会‐AIネットワーク時代の法・政策

福田雅樹他「AIがつなげる社会‐AIネットワーク自体の法・政策」(弘文堂) AIがつなげる社会--AIネットワーク時代の法・政策 作者: 福田雅樹,林秀弥,成原慧 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2017/11/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含…

【書籍紹介】大久保紀彦他監修「『民法改正』法案」

「民法改正」法案 作者: 大久保 紀彦,青山 大樹,末廣 裕亮,篠原 孝典,河上 佳世子,畑江 智,中央経済社 出版社/メーカー: 中央経済社 発売日: 2015/08/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 大久保紀彦他監修「『民法改正』法案」(中央経済社) …

【書籍紹介】Q&Aで分かる中小企業のためのM&Aの教科書

Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書 作者: 篠田康人 出版社/メーカー: 総合法令出版 発売日: 2016/07/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る M&A専門会社の社長が著者で、M&Aについてよくある疑問に対して回答す…

【書籍紹介】「認容事例にみる後遺障害等級判断の境界‐自賠責保険の認定と裁判例‐」

認容事例にみる後遺障害等級判断の境界?自賠責保険の認定と裁判例? 作者: 九石拓也,楠慶 出版社/メーカー: 新日本法規出版 発売日: 2015/06/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 交通事故事件における後遺障害の認定は永遠のテーマです。…

【書籍紹介】「小説医療裁判」:ストーリー仕立てで医療訴訟の流れが分かる

小説 医療裁判―ある野球少年の熱中症事件 作者: 小林洋二 出版社/メーカー: 法学書院 発売日: 2011/08/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 医療事件は専門訴訟の1つですが、患者側代理人として関わる場合は勉強すべき量が膨大であるこ…

【書籍紹介】破産管財業務をするのに必須の3冊

決して数は多くないですが、ポツポツ破産管財の事件を受けるようになりました。管財事件は、特定の依頼者がおらず自分の裁量が広い点が魅力的ですが、他方破産法の規律は複雑で一歩処理を間違えると大事故になりねず、慎重な取り扱いが必要です。 自分が管財…

最近の情報法・個人情報保護法制関係の論稿紹介

改正個人情報保護法が5月30日に全面施行されたというタイミングもあってか、情報法・個人情報保護法制に関する先端的な議論がされている論稿が多く目につくようになりました。 いくつかご紹介します。 NBL・1100号(2017・6月) https://www.…

【書籍紹介】松尾陽他「アーキテクチャと法」

松尾陽他「アーキテクチャと法‐法学のアーキテクチュアルな転回?」(弘文堂) アーキテクチャと法―法学のアーキテクチュアルな転回? 作者: 松尾陽 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2017/02/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 近時、法学の分…

改正個人情報保護法に関するお勧め書籍

5月30日付で改正個人情報保護法が全面施行されました。それに伴い、改正法に関する書籍が出版されていますが、数が非常に膨大です。 とある研修会にて改正法のことを発表する機会があり、そこで自分なりに色々と本を購入して勉強してみました。そこでの経…

書籍紹介 水野佑「法のデザイン」

水野佑「法のデザイン」(フィルムアート社) 法のデザイン?創造性とイノベーションは法によって加速する 作者: 水野祐 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2017/02/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る クリエ…

書籍紹介「建築瑕疵の法律と実務」:法律と建築の基本がわかる

岩島秀樹他「建築瑕疵の法律と実務」(日本加除出版) 建築瑕疵の法律と実務 作者: 岩島秀樹,青木清美 出版社/メーカー: 日本加除出版 発売日: 2015/11/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 建築瑕疵の訴訟は知財、医療過誤、税…

膨大な資料を整理するコツ

仕事の上で膨大な資料を読む必要が生じることはよくあります。例えば交通事故や医療過誤事件におけるカルテでは、入通院歴が長くなると1000頁を超えることも珍しくありません。また、控訴審から受任する場合には当然一審の記録が前提となっており、一審…

書籍紹介「企業労働法実務入門」:使用者側からの労働法の使い方のイロハが分かる

倉重公太朗他「企業労働法実務入門」(日本リーダーズ協会) 企業労働法実務入門―はじめての人事労務担当者からエキスパートへ 作者: 企業人事労務研究会,倉重公太朗 出版社/メーカー: 日本リーダーズ協会 発売日: 2014/05 メディア: 単行本 この商品を含む…

消費者事件を取り扱う際のお勧めの書籍

弁護士の業務の中で、消費者事件を扱うことはよくあります。しかし、消費者事件は分野も幅広く、特別法も複雑で処理に苦労することも少なくありません。 そこで、消費者事件を取り扱う際に手元に置いておくと便利な書籍を紹介します。 目次 日本弁護士連合会…

書籍紹介「障害年金というヒント」:障害年金のイロハが分かる

中井宏監修「誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント」(三五館) 誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント 作者: 岩崎眞弓,白石美佐子,中川洋子,中辻優,吉原邦明,中井宏 出版社/メーカー: 三五館 発売日: 2014/03/20 メディア: 単行本 …

書籍紹介「実務相続関係訴訟 遺産分割の前提問題等に係る民事訴訟実務マニュアル」:相続事件を扱う際に有用

田村洋三他編「実務相続関係訴訟 遺産分割の前提問題等に係る民事訴訟実務マニュアル」(日本加除出版株式会社) 実務 相続関係訴訟 遺産分割の前提問題等に係る民事訴訟実務マニュアル 作者: 田村洋三,小圷眞史,北野俊光,雨宮則夫,秋武憲一,浅香紀久雄,松本…