若手弁護士の情報法ブログ

某都市圏で開業している若手弁護士が日々の業務やニュースで感じたこと、業務において役に立つ書籍の紹介等を記していきます。情報法・パーソナルデータ関係の投稿が多いです。

LEGAL LIBRARYの活用について

最近はLEGAL LIBRARYにお世話になることが多いです。

サービス開始当初から利用しており、当初は掲載されている書籍の数もそこまで多くはなかったのですが、現在は質・量とも相当充実している印象です。

 

直近では、我妻先生の民法講義シリーズの掲載も開始されるという素晴らしい動きが・・・!

我妻栄 著『民法講義』シリーズが「LEGAL LIBRARY」に掲載開始。岩波書店と電子配信に関する基本契約を締結 - WMR Tokyo - エンターテイメント

 

 

自分なりに、LEGAL LIBRARYをどのように活用しているか、どのようなメリットがあると感じているかを簡単にまとめておきます。

 

1 リサーチの効率化

 従来のリサーチとしては、紙媒体での文献をあたり、必要に応じてインターネットでの検索をするというスタイルでした。しかし、紙媒体だと置き場所を探すのに時間がかかったり、インターネット検索だと信頼性の低い情報も多数ヒットしてしまうことで、無駄な時間が生じていました。

 LEGAL LIBRARYだと、法律書のデータベースの中からキーワード検索して、該当する情報を探しあてることができるので、効率よく、しかも(ネット検索とは違い)信頼度の高い情報にたどり着きやすくなります。

 

2 紙媒体の書籍の購入頻度は減らない(むしろ良書に出会うためのツール)

LEGAL LIBRARYの利用を始めた当初は、これで紙媒体の書籍を購入したり利用する頻度が減ることになると思っていました。しかし、実際に利用した後も、特に購入や利用が減ったことはありません。むしろ、LEGAL LIBRARYで検索することで、全く存在も知らなかった良書に巡り合うことも増え、それを紙媒体の書籍で購入するということも多くあります。

効率の良いリサーチという意味ではLEGAL LIBRARYのようなツールは大変有用です。他方で、じっくりと深く分析・検討するためには、やはりパソコンのディスプレイ越しでの閲覧ではなく、紙の書籍で何度もページをめくり直接ページに書き込みする方がありがたいと感じます。よって、紙媒体での書籍を購入する必要性が減ることはなさそうです。

 

LEGAL LIBRARYによるデータベース上でのリサーチと、従来通りの紙媒体でのリサーチと、それぞれの長所を使い分けていくことが重要だと思っています。

 

3 ちょっとした息抜きにも

起案やリサーチ等を終えた後のちょっとした息抜きとして、LEGAL LIBRARYに好きなキーワードを入力して出てきた文献を眺めることも面白いです。自分の思いもよらない本や論文がヒットするので、それをざっと読むだけでリフレッシュになります。