【書籍紹介】相続法改正のポイントと実務への影響
先日成立した改正相続法(民法改正だけでなく、家事事件手続法改正、新法である遺言書保管法も含む)は、遺言・相続実務に多大なインパクトがあります。個人的には、債権法改正よりも影響は大きいのではないかと思います。
配偶者居住権の創設、遺留分の金銭請求権化、相続人の配偶者等の非相続人による特別寄与料制度の創設等、従来の相続法制が大きく変わることになります。
これだけの大改正であるのでボリュームも多く理解することも一苦労です。本書は、弁護士・学者が関わり、改正部分の解説はもちろん、改正法が及ぼす実務上の諸論点についても掘り下げており大変参考になります。
遺留分の金銭請求権化が事業承継に及ぼす影響についての解説は大いに勉強になりました。
改正法に関して真っ先に参照することになりそうです。