書籍紹介 「文書提出命令の理論と実務」:文書提出命令に関する書籍の決定版
山本和彦他編集「文書提出命令の理論と実務」(民事法研究会)
学者、弁護士、裁判官らの共著です。文書提出命令の理論面や判例準則といった一般論の説明はもちろん、各訴訟類型や文書の種類についても判例を踏まえた詳しい解説がされています。特に訴訟類型は、文書提出命令が問題となりやすい知的財産訴訟、医療訴訟、労働訴訟、交通事故訴訟、租税訴訟に分けて説明がされています。
巻末に文書提出命令に関する裁判例が一覧としてまとめられており(収録数は第2版では155件)、関連する裁判例を調べたいときに非常に便利です。
文書提出命令に関して必要な情報はほぼ網羅されているといえます。この種の事件を取り扱う際の必携書でしょう。