若手弁護士の情報法ブログ

某都市圏で開業している若手弁護士が日々の業務やニュースで感じたこと、業務において役に立つ書籍の紹介等を記していきます。情報法・パーソナルデータ関係の投稿が多いです。

【書籍紹介】「労働者のメンタルヘルスと法」

三柴丈典「労働者のメンタルヘルス情報と法」(法律文化社

 

 企業がメンタルヘルス情報を取得、保管、利用、第三者提供する場合について、個人情報保護法・プライバシーとの関係で詳細に分析しています。個人情報保護偏重ではなく、推定的同意や正当事由等を駆使して柔軟な解釈を示しているのが特徴的です。

 

分かりやすい模範解答を出してくれているわけではありませんが、企業が従業員情報とどのように向き合い、取り扱うべきかを検討する上では大いに参考になるのではないでしょうか。