最近読んだ本の簡単メモ
1440時間の使い方
タイムマネジメントに関する本です。単に著者のノウハウを一方的に教えるのではなく、一流の企業経営者やアスリートにインタビューし、豊富な実例を紹介している点が特徴的です。TODOリストは使うな、やるべきことは手帳に書き込めというアドバイスは大変参考になりました。
アイデア大全
アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール
- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/01/22
- メディア: 単行本
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博覧強記の読書家である読書猿さんの本です。問題解決のためのアイデアを出す方法を、それを生み出した人物のエピソードや背景とともに解説しています。個人的にはノンストップライティングが役に立ちそうだと感じました。
プライバシー権の復権
GDPRの解説本も最近出された宮下紘先生によるプライバシーに関する論文集です。
プライバシーの生みの親であるブランダイスの人物像や当時の時代背景を踏まえて、プライバシーを単に「一人にしてもらう権利」とするのではなく、より深く考察しています。また、プライバシー二都物語として、アメリカとヨーロッパでのプライバシーの受容と発展の経過を追い、自由を強調するアメリカと尊厳を重視するヨーロッパの価値観の違いを解説しており、参考になりました。
弁護士「好きな仕事×経営」のすすめ
弁護士「好きな仕事×経営」のすすめ―分野を絞っても経営を成り立たせる手法―
- 作者: 北周士
- 出版社/メーカー: 第一法規株式会社
- 発売日: 2018/06/27
- メディア: 単行本
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ノースライム先生こと北周士先生が編集代表となり、得意分野を持ち活躍されている比較的若手の弁護士を紹介し、それぞれの専門分野、その分野を確立するに至った経緯、経営に関する工夫や留意事項が記載されています。生々しい経営面に関する解説は非常に貴重で大いに参考になりました。専門分野を確立しそのスキルを維持するために海外出張や図書館で文献を探すといった地道な努力が必要であること、仕事漁りではなく弁護士という肩書きを外して虚心坦懐に相手の話を聞くことが大事ということ、改めて気づかされました。
経営戦略原論
その名の通り、経営戦略について掘り下げた本です。しかし、この本はただ経営戦略を解説するのではなく、理論と実務を架橋することを強く意識し、経営理論の流れを解説しつつ、それが企業の実践においてどのように活用されるかに踏み込んでいます。
ファイブフォースやプロダクトポートフォリオマネジメントといった、経営戦略本ではほぼ必ず紹介されるこれらのフレームワークについても、表面的な解説ではなく、どのような背景で生まれたのか、やりがちな誤った使い方等も丁寧に解説してくれており、大変参考になります。